しちじょうのはるまつり
七条の春祭り
- 滋賀県
- 5月
○概要
七条の春祭りは、能面師である井関氏が創建したと伝えられる足柄神社で五穀豊穣などを祈願する祭りである。
最大の特徴は、神輿が御旅所から足柄神社へ還御する際に、天狗、尉と姥(ジョウトンバ)、獅子舞が登場することである。また、神輿を担ぐ若衆たちが上げる「センザキョウ、センザキョウ」という独特の掛け声も大きな特徴であり、地元には「遷座興(せんざよ)」「遷座舁(せんざよ)」「遷座挙(せんざきょ)」という方もいる。
かつては拝殿前に仮設舞台を設けて能が奉納され、当時の七条には能の立方・獅子方・狂言方がすべて揃って長浜八幡宮や豊国神社の祭りにも出演したという。
現在の神輿渡御でも、12人の男児による母衣(ほろ)武者行列と12人の女児による稚児行列が続き、祭りに一層の華やかさを添えている。
○役者等
天狗(猿田彦)
神の先導役を務める。かつては羽団扇を扇ぎながら獅子の口取りを行っていましたが、現在は神輿還御の前に境内を跳ね回り、ササラで子供の頭を叩くなど、ユーモラスな振る舞いで人々を楽しませている。
尉と姥(ジョウトンバ)
尉は熊手、姥は竹箒を手に拝殿や境内を清め、獅子の来訪と神輿の還御を促す。(かつてはイセキ銘の古面を使用したが、現在は保護のために新調した面をつけている)
獅子舞
面持ち2人・4人立ちの獅子が、鳥居まで神輿を迎えに出る。
この祭りでは、「ジョウトンバ」と呼ばれる尉(じょう)と姥(うば)の面をつけた二人が登場する場面が特徴的である。熊手を持った尉と竹ぼうきを持った姥が、神輿を迎え入れるために境内を掃き清める仕草をしながら進み、尉と姥が左右で見守る中、鳥居を挟んで神輿と獅子が向かい合い、それを行司が裁くように合わせる。この時、獅子は大きく口を開けて約10秒間対面する。その後、獅子はもと来た道を戻り、その後を追うように、神輿は尉と姥に導かれて境内に入る。天狗は一足早く、神輿を導くための場所の確保に努めている。
神輿は境内で何度か暴れ回り、拝殿に入ると見せかけて退くという動作を繰り返し、最後に拝殿に納められる。