わかたじんじゃれいさい
若田神社例祭
- 京都府
- 4月
若田神社例祭は、日置上集落の氏神である若田神社の例祭で、「日置祭り(ひおきまつり)」の名で地域に親しまれています。現在は春季に行われていますが、江戸時代には旧暦8月26日を祭日とする秋祭りとして実施されていました。
祭りは、前日の宵宮と当日の本祭りの2日間にわたって行われます。
宵宮では、丹後地方でも珍しい「塩垢離(しおごり)」が行われ、祭礼に参加する男性たちが、公民館から浜へと向かい海水で身を清めた後、若田神社で般若心経を唱和します。暗闇の中、白装束の一団が集落を駆け抜ける姿は神秘的かつ迫力に満ちています。
本祭りでは、公民館を出発し、10メートルを超える猩々幟を先頭に、「シンボチ」「棒振り」「神楽」「太刀振り」「楽台」と続く祭礼行列が若田神社へ向かいます。神社に幟を立てた後、各種の祭礼芸能が奉納されます。
特に「日置祭りの神楽」は、江戸時代後期から地域に根付いたと伝えられ、明治43年の「祭礼役割帳」には、舞手や太鼓担当など21名が芸能に従事していた記録が残っています。
宵宮の見どころは、なんといっても塩垢離の儀式です。子どもから大人まで参加者たちが海岸から神社へと闇夜の中を駆け抜ける様子は、幻想的で迫力があります。
本祭りでは、10メートルを超える猩々幟を先頭に、太刀振りなどの華やかな行列が地域を練り歩きます。特に、子どもたちによる太刀振りは大きな見どころで、集落内にある菩提寺・金剛心院や禅海寺でも芸能が披露され、地域の伝統文化を彩る重要な場面となっています。