はちまんぐうきのみやじんじゃれいたいさい
八幡宮来宮神社例大祭
- 静岡県
- 9月
八幡宮来宮神社は、延喜式に記載された式内社であったと推測され、その由緒は古代にまでさかのぼる可能性が高いといわれております。毎年秋には、豊作豊漁を祈願し、また、その恵みに感謝するため、二日間に渡って例大祭が執り行われます。
初日には、境内にて神迎えの儀式を行い、八幡神と来宮明神それぞれの神をお乗せした二基の神輿を、ハマの広場に設けられたお仮屋までお運びする「オクダリ」が行われます。宵祭では、ハマの広場に据えられた屋台から、囃子が奏でられます。
二日目には、神輿を神社へお戻しする「オノボリ」が行われます。この道中では、万度を差し、ゴマガラ屋台で囃子を奏でながら進みます。境内にて宮入りの儀式を行った後、ハマの広場から引き揚げたゴマガラ屋台を境内から曳き下ろし、破壊することで厄を落とし、祭りが締められます。
参考文献:小林一之 2010『増補 目で見る八幡野の秋祭り』城ヶ崎文化資料館
祭りが執り行われる境内周辺の社叢は国指定天然記念物、本殿・渡殿および拝殿は県指定建造物に、また、二基の神輿と屋台は市指定工芸品にそれぞれ指定されており、八幡野の歴史と地域色を物語っています。
とりわけ、本殿は八幡神と来宮明神を一社でお祀りするため、二か所に扉が設けられた独特の様式を有しています。また、屋台についても、移動式ではなく固定式の「置屋台」または「据屋台」と呼ばれる様式で、例大祭のたびに組み立てられる特徴があります。このように、各所に個性的な要素が散見できます。