すぎさわのさんびきししまい
杉沢の三匹獅子舞
- 福島県
- 4月
杉沢地区には、小浜長折の三匹獅子舞と同様に、ささらつり(ささら竹持ち)2人と3人の獅子による獅子舞が伝えられています。春祭りには、まず宿元で一庭を略式で舞ってから出発し、午後3時ころから愛宕神社で演じます。秋祭りは、同時に高森の羽山神社、道海の稲荷神社、宮ノ前の三渡神社の祭日でもあり、獅子はやはり宿元で一庭舞ってから出発し、午後1時ころから愛宕神社、続いて羽山神社、稲荷神社、三渡神社の順で舞い、次の番にあたっている宿元に舞い込みます。
宿元から神社までの間は、「道引」という道中囃子を奏で、舞庭にはいると、2本のささら竹の間に3人の獅子が入って舞います。演目は、舞出し・神拝み・ぬかばがかり・みそぎ・三つ輪・歌切り・雌獅子追い・頭揃い・そぞろき・波返し・トートメロ・もどり太鼓の12種目を伝えており、囃子は笛、太鼓によります。
この獅子舞は杉沢字高森の愛宕神社の祭りに演じられるところから、正式には「愛宕神社の三匹獅子舞」といい、地元では単に「三匹獅子舞」とか「三匹獅子」と呼んでいます。地元所蔵の記録によると、文化2年(1805)にはすでに行われていることは確かで、さらに同12年の「獅子連中帳」には寛政2年(1790)に初めて奉納したとあります。
福島県の阿武隈山系に伝わる三匹獅子舞は、子供が踊り手をつとめるのが特徴ですが、杉沢の三匹獅子舞もすべて子供がつとめます。日中から日没後にかけて、地区内の各神社や宿元の庭先を廻り、舞を奉納します。